外来様式1作成支援ソフトSELFを使用したFF1作成において、よくあるお問い合わせを掲載します。
外来データ提出加算全般
本ソフト(外来様式1作成支援)による「FF1入力・作成」以外のお問い合わせは、下記の「外来医療等調査事務局」までお問い合わせください。また入力内容の可否については弊社は回答できる立場にございませんのでご了承ください。
各項目の入力内容については、外来医療等の調査ホームページから「調査実施説明資料」をご参照ください。
■お問い合わせ先:
「外来医療等の影響評価に係る調査」外来医療等調査事務局
〒100-0013
東京都千代田区霞が関3-2-1 霞が関コモンゲート西館20階
株式会社健康保険医療情報総合研究所内 外来医療等調査事務局
ホームページ(2024年度調査):https://www.gairai.jp/2024/top.html
Email:support@gairai.jp
- お問い合わせの際は、メールの件名の先頭に「施設コード9桁(都道府県コード2桁+医療機関コード7桁)を記入することとされています。
お問い合わせの際のお願い
SELFに関するお問い合わせの際は、以下の内容をご確認のうえ、必要な情報をメール添付していただけると、より早く問題解決できます。
電話でお問い合わせを頂いても、以下の内容を確認もしくはメール添付いただく場合、最初からメールでお問い合わせいただいたほうが早く解決するケースが多くあります。
- 医療機関名・お名前と、お問い合わせ番号または医療機関コードをお伝えください。
- お使いのSELFのバージョン情報(ライセンスキー登録ボタン付近の「ver.x.xxx release YYYY.MM.DD 」)
- 問題の画面のスクリーンショット
- 外来様式1(FF1)ファイル(G_FF1_[施設情報コード]_[YYYYMM].txt)や、エラーチェック結果のファイル
- 匿名化した診療月のレセプト
匿名化ツール:https://cypher.ne.jp/rename2/
FF1作成の手引き
SELFによる「外来様式1(FF1)作成の手引き」を用意しました。
対象患者について
- 本ソフトでは、登録したレセプトの内容に基づき、以下の区分で対象患者を抽出しております。
- 外来診療では、診療月に1日でも保険医療を行った生活習慣病(糖尿病・高血圧症・脂質異常症)を主病とするすべての患者が対象となります。本ソフトでは糖尿病・高血圧症・脂質異常症のいずれかが主病の患者を対象患者として抽出しています。
- 在宅診療では、訪問診療を行っている患者が対象となります。本ソフトでは在宅患者訪問診療料または在医総管、施医総管、在がんが算定されている患者を対象患者として抽出しています。
- リハビリテーションでは、リハビリテーション料が算定されている患者が対象となります。本ソフトではリハビリテーション料が算定されている日をリハビリ受診日としています。
- 公費単独(生活保護など)の患者については、外来調査のデータ提出が不要であるとの外来調査事務局の判断により、SELFでも患者一覧では「上記以外」に分類しています。公費単独のためFF1を作成しなかった患者について全体チェックでエラーが表示される場合がありますが無視して構いません。
項目コードについて
FF1入力画面に表示されている項目コード・項目名は、以下の分類になっています。
- 項目コードの1文字目(C):共通データ(外来・在宅・リハビリで共用されます)
- 項目コードの1文字目(L):外来診療(生活習慣病)
- 項目コードの1文字目(H):在宅診療
- 項目コードの1文字目(R):リハビリテーション
L、H、Rの項目については、同一患者でも別データとして処理されるため共用されません。提出用FF1ファイルを生成する際に、患者FF1として (C),(L),(H),(R) の情報が統合されます。
傷病名について
- 本ソフトではレセプト上の傷病名・傷病名コードが、CD00001:傷病情報に自動入力されます。
- 傷病名マスタによる標準病名・傷病名コードを取り扱うため、未コード化傷病名いわゆるワープロ病名(傷病名コード:0000999)は本ソフトでは取り扱いません(CD00001:傷病名情報から除外されます)。
標準病名・傷病名コードを用いてレセプトを訂正後、修正されたレセプトを本ソフトに取り込み直してください。
ICD10コードについて
- 本ソフトでは傷病名マスタ上の傷病名コードに対応するICD10コードが、CD00001:傷病情報に自動入力されます。
- 外来データ提出支援ツールのエラーチェックで「全桁コーディングされたコードで入力してください」と表示されたときは、本ソフトの「ICD10検索」から傷病名・病態に応じた適切なICD10コードを入力してください。
- 糖尿病の場合、本ソフトで慢性合併症の有無を選択すると枝番が書き換わります(例:2型糖尿病(E11)→2型糖尿病・合併症なし(E119)。
受診日情報
- 本ソフトでは、当月レセプトに記載のある対象診療行為が算定された日を受診日として自動的に入力します。
数値が不明な入力について
数値が不明の場合の入力例について以下に解説します。SELFでは「必須」項目の数値については、未入力で「保存」すると「◯◯項目が未入力です」というメッセージを表示しますが、そのまま「保存」すると、以下の「不明の場合の数値」が自動的に補填されます。
- 郵便番号:
患者住居(患者が普段生活している拠点)の郵便番号をゼロ埋め半角7桁の整数(例:0123456、ハイフン無し)で入力します。途中で転居された場合は最新の郵便番号を入力します。入力時点で住所不明の場合は「0000000」、海外居住者の場合は「9999999」を入力します。
- 日付データ:
年月日入力の場合は、西暦年月日を半角数字8桁(YYYYMMDD)で入力します。日が不明の場合は(YYYYMM00)、月日が不明の場合は(YYYY0000)を入力します。月日が分かっても年が不明な場合は「00000000」を入力します。
年月入力の場合は、西暦年月を半角数字6桁(YYYYMM)で入力します。月が不明の場合は(YYYY00)、年月とも不明の場合は「000000」を入力します。
- 検査データ・測定データ:
診療月に複数回測定した場合は、最後に測定した数値を入力します。
- 身長・体重:
身長はセンチメートル単位の整数(999)で入力します。不明の場合は「000」を入力します。
体重はKg単位で小数点1桁まで(99.9)を入力します。不明の場合は「000」を入力します。
※いずれか一方だけ不明で「000」とした場合、外来データ提出支援ツールでエラーと表示された報告があります。この場合は両方を「000」としてエラー判定されなくなりました。
- HbA1c:
上限20.0%として小数点1桁まで入力します。不明の場合は「99.9」を入力します。
- 収縮期血圧・拡張期血圧:
上限を300mmHgとして整数で入力します。不明の場合は「999」を入力します。
- LDLコレステロール:
上限を300mg/dLとして整数で入力します。不明の場合は「999」を入力します。
- 尿酸値:
上限を20.0mg/dLとして小数点1桁まで入力します。不明の場合は「99.9」を入力します。
その他の項目
■ 共通項目
- CPFS001:喫煙歴
紙タバコ以外の加熱式たばこの喫煙者も、喫煙者として登録します。
喫煙本数、喫煙年数が不明の場合は「000」を入力します。
■ 外来診療
- LR00001:外来受診情報
外来受診情報欄の初診とは、初診料を算定した日という意味ではなく、生活習慣病(糖尿病、高血圧症、脂質異常症)について医学的に初診といわれる診療行為を行った場合に「初診」とします。
- LMHTN03:高血圧症/血圧
降圧薬を服用しているため高血圧の区分に該当する選択肢が無い場合は「5.不明」を選択します。
- LMDL003:脂質異常症/リスク分類
コレステロール値の測定を行わなかった場合でも、既往・併存疾患によって「3:高リスク」「4:冠動脈疾患の既往あり」が判断できる場合は、「3:高リスク」「4:冠動脈疾患の既往あり」をご選択ください。
また、ガイドラインに則って評価した場合に、リスク区分の選択が可能であれば、そのリスク区分を入力してください。
■ 在宅診療
- HCVMT01:受診の状況/訪問診療日
自院から他施設に訪問診療を依頼し、他施設が在宅医療を実施した場合も訪問診療日として入力します。
患者に対して総合的な在宅医療計画を策定している場合は、主たる訪問診療を行う医療機関として「自院」を選択します。
- HCVNS01:受診の状況/訪問看護の状況
自院から他施設に訪問看護を依頼し、他施設が在宅医療を実施した場合も訪問看護日として入力します。
- HCDC001:受診の状況/救急受診
緊急の要請で在宅診療した場合は該当しません。救急受診で来院した場合に入力します。
- HCHC001:受診の状況/往診の状況
患者に対して総合的な在宅医療計画を策定している場合は、主たる訪問診療を行う医療機関として「自院」を選択します。
- HPS0001:患者の状態
月の途中で酸素吸入から人工呼吸に変わった場合は、在宅酸素療法に「0」、在宅人工呼吸に「1」を選択します
- HPS0003:患者の状態/排泄の状況
当該月に測定していない場合、最後に測定した時点の値を入力します。不明であれば不明でよいとされています。
- HPS0006:患者の状態/低栄養
胃瘻・腸瘻を増設していても、胃瘻・腸瘻からの栄養摂取を行っていない場合は、胃瘻・腸瘻からの栄養摂取に「0」を選択します。
- HPCS001:患者の状態/がん情報
他院による末期の悪性腫瘍診断の場合でも入力します。
当該月に検査を行わず評価していない場合は、最後に評価した値を入力します。
UICC病期分類に記載がなく、UICC病期分類で評価できない場合は、不明(「TX」「NX」「MX」)を入力します。
TX:原発腫瘍の評価が不可能
NX:所属リンパ節の評価が不可能
MX:遠隔転移の評価が不可能
- HPCNRS1:患者の状態/NRS
ペインコントロールを行っている場合は、ペインコントロール後の数値を入力します。
■ リハビリテーション
- RPADL01:患者の状態/ADL
当該月において最後に測定したバーセルインデックス、FIMを入力します。なおバーセルインデックス、FIMの両方について、月に1度は必ず測定することとされています。
事前入力について
当ソフトは、診療月レセプトの登録内容に応じて外来様式1(FF1)の入力内容を生成しています(FF1作成)。
また診療月レセプトの確定していない当月診療に対しては、日々の診療内容を入力できる「事前入力」の機能を提供しております。
なお事前入力では当月より未来の月(まだ診療していない月)の入力は行えません。
事前入力で患者FF1を作成した場合、当月の診療レセプトに基づいて「事前入力のみ」から「FF1作成済み」に更新しないと「当月の提出用FF1作成」は行えません。
操作について
対象患者一覧の画面で、事前入力の患者一覧が表示されている場合、患者FF1の入力画面で「保存して前の患者へ」「保存して次の患者へ」は、事前入力の患者FF1作成の画面にのみ表示されます。
事前入力の患者FF1を「保存」して「事前入力」から通常の患者FF1として保存することで、事前入力の患者一覧が空になったあと、対象患者一覧の患者FF1入力画面に「保存して前の患者へ」「保存して次の患者へ」が表示されます。
データ引き継ぎについて
当ソフトでは、前月・前々月にFF1作成された患者FF1の内容をデータ参照することにより、当月の入力を省力化する機能があります。
また共通データ(患者情報)については、前月・前々月の患者FF1作成状況に依らず、作成済みの共通データを引き継ぐことが出来ます。
当月の患者FF1が既に作成されている場合は、引き継ぎデータよりも作成済みの当月患者FF1が優先されます。
試行データ提出後、本番データ提出までの期間が2ヶ月以上空いている場合、引き継ぎ参照先の「前月・前々月」の患者FF1のデータが存在しない状態となります。この場合、途中の月のレセプトを登録して、FF1入力画面から「保存して次の患者へ」を対象患者一覧の最後まで進めてください(当月の検査数値は未入力で構いません)。この操作により、本番データ作成の「引き継ぎ対象」となる前月・前々月の患者FF1を作成できます。
レセプトを訂正した場合
月半ばでの点検用レセプトを取り込んだケースや、弊社ソフト上で「未コード化傷病名(ワープロ病名)が使用されているので標準病名でレセプトを修正してください」など、修正されたレセプトを取り込み直す場合でも、入力済みの患者FF1は消去されません。ただ、修正されたレセプトの内容を反映するには、患者FF1の入力画面を開いて修正された内容を確認のうえ「保存」して頂く必要があります。
新規患者について
当ソフトでは、提出レセプトの内容に基づいて外来様式1(FF1)の対象患者を抽出しております。事前入力の場合、まだレセプト上に記録されていない患者情報を入力するケースが在るため、事前入力の画面においてのみ「新規患者追加」の機能を提供しております。
生活習慣病管理料シミュレーション
当ソフトでの生活習慣病管理料シミュレーションでは、登録されたレセプト点数に基づく「包括」および「包括除外」と「生活習慣病管理料(Ⅰ)(Ⅱ)」「外来データ提出加算」を算定しています。
最新の診療報酬マスタに基づく再算定ではございませんので、ご了承ください。
解約・返金について
解約の際は、以下の手順で解約お申し込みをお願いいたします。
解約をご希望の方は、メニュー画面右上の「ライセンスキー登録/確認」から「解約メニュー」にお進みください。
解約に関する注意事項は、画面内に表示しておりますので、ご了承ください。
解約されると、レセプト登録およびライセンスキー登録などの機能がロックされます。
解約メニューからの送信以外の方法で解約のご希望をお伝えいただいても、お請け致しかねますのでご了承ください。
年間ライセンスとしての利用契約のため、ライセンス期間途中での解約ご希望の場合でも月割残金の返金は致しかねます。
※解約メニューから「解約通知」が送信されます。解約メニューに進まれる場合は、インターネット接続環境が必要となります。
施設コードについての注意事項
- 施設コード(都道府県コード+医療機関コード)は、外来調査の規定により、以下のように定められています。
調査年度中に医療機関コードが変更になった場合でも、調査年度中は同一の施設コードを用いること。変更があっても本年度調査開始当初の施設コードとする。
- 本ソフトではレセプト記載の都道府県コード、医療機関コードから施設コードを自動生成しています。このため、年度の途中で医療機関コードの変更が生じる場合は、弊社までご相談ください。
[お問い合わせ先]
他端末からのアクセスについて
- 他端末からのアクセスの際に必要な設定について、「SELF接続設定マニュアル」を公開しました。
なおセキュリティソフトやファイアウォールなど個別に設定している内容については弊社ではお答えできかねます。院内ネットワークの管理者の方にご相談ください。
ファイルが保存されない場合
- レセプトを登録するたびに直前の登録レセプトが消える、生活習慣病簡易料置換えシミュレーションの結果画面でシミュレーション結果が表示されない、外来様式1作成支援で入力・保存したにも関わらず「作成済み」とならない、などのファイルが保存されない場合は、お使いのセキュリティソフトによる誤検出の可能性があります。この場合は、セキュリティソフトの検査対象から「C:HDD_RV2」フォルダを除外するように設定を変更してください。
対象レセプトについて
- 提出用の電子レセプト(RECEIPTC.uke)ファイル、かつレセプト記載のカルテ番号が10桁以内であること。
本ソフトではカルテ番号に基づいてゼロ埋め10桁数字の「データ識別番号」を取得しているため、レセプト記載のカルテ番号が10桁を超えるレセプトについては対象外としています。
本来のカルテ番号以外の枝番などが付与されている場合は、下記の「枝番付きカルテ番号について」の項を参照ください。
枝番付きカルテ番号について
本来のカルテ番号には枝番が無く、レセコンから出力したレセプトには枝番が付与されている場合、SELFではレセプト上のカルテ番号に基づいて処理するため「枝番付き」のレセプトを「枝番なし」に修正する必要があります。
「レセプト上のカルテ番号の確認方法」をご参照ください。
区切り記号のある枝番の場合は、「カルテ番号成型ツール」(https://cypher.ne.jp/ReID_install3.zip)を用いて、登録済みのレセプトおよび今後登録するレセプトを修正してください。
ハイフンなどの区切り記号のない枝番の場合は、文字数を指定して枝番を除去するツール(https://cypher.ne.jp/ReID_install.zip)を用いてください。
枝番の区切り記号が無く、かつ付与される文字数が一定ではない場合は、レセコンの設定を変更して、レセプト出力時のカルテ番号への枝番の付与を中止してください。
電子カルテ連携・検査データ連携について
指定フォーマットの電子カルテデータ・検査データを取り込んで、外来様式1(患者FF1)に反映させる機能を、プログラム更新「ver.0.849 release 2024.07.16」から搭載しました。
外来様式1作成支援のメニュー画面から「電カル連携」「検査取り込み」をご利用ください。
Eファイル・Fファイルのデータ識別番号と整合しない場合
外来データ提出支援ツールのチェックで、EFファイル上のデータ識別番号に該当する内容がFF1ファイルに無い、というエラーが表示された場合は、レセコンから出力しているEファイル・Fファイル上では独自のデータ識別番号を採用している可能性があります。
この場合、SELFの「データ識別番号」の機能を使用して、SELFから出力するFF1ファイル上のデータ識別番号を、EFファイル上のデータ識別番号に変換してからFF1ファイルを出力する設定を行ってください。(「島津対応」の欄に記載の「DPCEFGList.csv」を作成して、SELFに登録してください)
リハビリテーションが必要な主病について
「RCD0001:リハビリテーションが必要となった主病」に、新たな主病を追加して以前の傷病を抹消する場合、以下の手順を行ってください。
(参照:order.pdf )
1. [行追加]して、新しい傷病を入力して[保存]する。
2. [FF1作成]で画面を開きなおし、以前の傷病の[開始年月日]を、追加した傷病の開始年月日よりも「新しい日付」に書き換えて[保存]する。
3. 再度[FF1作成]で画面を開きなおすと、以前の傷病が「下」に表示されるので、[行削除]で以前の傷病の行を消して[保存]する。